野菜に関するQ&A
4月にまいたスイートコーンが今年はうまく発芽しませんでした。原因は何でしょうか。
4月にまいたスイートコーンが今年はうまく発芽しませんでした。原因は何でしょうか。
スイートコーンの発芽適温は25~30℃、最低温度は10℃で、これ以下では発芽は極端に悪くなります。例年と同じ時期にタネをまいても、気温が低ければ時期を遅らせ、晩霜の心配がなくなってからまきます。気温が低いと発芽は遅れ、雑菌に侵されて腐敗することがあります。スイートコーンのタネは殺菌されていますが、多湿で土壌に病原菌が多いと、罹病しやすくなります。
スイートコーンは乾燥に弱く、発芽まで十分に吸水させておく必要があります。そこで播種床に適度な水分があることが望ましいです。しかし、水分が多すぎても発芽に先立って盛んになる呼吸が十分にできず、発芽は抑えられてしまいます。
タネまきした後の降雨量が多かったり覆土が厚すぎると、やはり発芽は悪くなります。特に排水の悪い土壌や粘土質の土壌では、覆土を0~5㎜としてタネが見えるか見えない程度にしてまきます。保存状態が悪かった古いタネや未熟なタネも、やはり発芽は悪くなります。