トマト苗の葉色が薄くて弱々しいのは、発芽後に密植になっていたか、さらに移植時期が遅れたことが考えられます。通常は発芽後３～４週間目で本葉３枚になったころに、直径12㎝ のポリポットに移植するとともに株間を広げて管理します。この間、適度に水やりをし、肥料切れを起こさせないように肥培管理をしますが、恐らくこれらの育苗管理が悪かった可能性があります。

　このような苗の生育を改善するためには、手間は掛かりますが、できるだけ早くさらに大きな12～15㎝ のポットに移植します。ポットには肥料成分と微量要素を含み、保水性と通気性に優れた「タキイ育苗培土」などの培養土を入れておきます。このポットで根の生育を促進して、充実した根をよく張らせてやれば、植え付けの際の活着が促進されます。

　移植後はできるだけ日当たりのよい場所に置き、水やりと必要に応じて薄い液肥を与えて植え付けまで養生します。移植が難しければ日当たりのよい場所に置き、薄い液肥を与えるなど肥培管理に努めます。