高性ヒマワリを育てたのですが草丈がほとんど伸びずに花が咲き出しました。どうしてですか。
高性ヒマワリを育てたのですが草丈がほとんど伸びずに花が咲き出しました。どうしてですか。
ヒマワリの花は本来、夏に咲く相対性長日植物です。在来から作られている品種(固定種)は、長日のもとで花芽ができて開花に至ります。花芽ができてくると株の生長が止まるため、株が大きくなる前に花をつけることがあります。その対策の一つとして、早めにタネをまき、花芽ができるまでに早く大きく育てておくことが挙げられます。保温設備のあるハウスや室内を利用して早くから苗づくりをしておくと、それだけ大きく育つので、高性で大輪の花が咲きます。
早く大きく作るということは、栽培環境も大切になります。日当たりがよく、排水のよい所が適地で、栽培地はできるだけ深く大きく掘り、堆肥などの有機質も多く混ぜ込んでおきます。肥料切れや水切れのないよう管理すれば草勢も強くなり、高性で大型の花を咲かせてくれるでしょう。また、夜間照明がよく当たる栽培地では、花芽の形成を助長させるので注意します。
ご質問の内容から見ると、高性の在来種を栽培したことと、栽培環境が特性にあわなかったのではないかと考えられます。近年は品種改良により、日長に影響されないF1品種が育成されています。F1種系の品種はタネまき後45~90日で開花するものがあり、この到花日数は各品種ごとに定まっています。「F1サンリッチ」シリーズでは最短50日で開花する、50日タイプの「マンゴー50」という品種などがあります。