オクラの表面にイボができてしまいます。対策を教えてください。
オクラの表面にイボができてしまいます。対策を教えてください。
オクラの果実にイボ状の突起ができることがありますが、病気ではなく生理障害で起こるので、食べても問題はありません。栽培条件が悪くなったことで起こる、環境ストレスが主要な原因です。そこで環境ストレスの起こらない、栽培環境づくりが重要となります。
畑に堆肥を十分に入れて深耕し、排水を改善するとともに根の十分な伸長を図ります。そのうえで適正な施肥をして、乾燥と過湿を防げば根系が広がり、草勢の低下や過繁茂は防げます。茎の先端の花より上に葉が約3枚あれば、草勢は適正です。
果実の収穫時には果実直下に葉を2~3枚残し、それ以下の葉は切りとり、通風と採光を図ります。また気温15℃以上に暖かくなってから、タネを1カ所に3~4点、重ならないように点まきして3~4株を育てます。株間は20~30㎝の間隔を保ち、密植を避けます。イボ果発生の少ない品種「グリーンソード」を使うのも効果的です。
最近、徳島県や千葉県で、果実肥大時に副がくの毛が触れるとイボ果の発生が増加することが報告されています。しかし、まずは栽培環境の改善が重要でしょう。