タキイネット通販TOP > Q&A > 果樹に関するQ&A > ブドウのジベレリン処理の方法を教えてください。
タキイネット通販TOP > Q&A > 果樹に関するQ&A > ブドウのジベレリン処理の方法を教えてください。
果樹に関するQ&A

ブドウのジベレリン処理の方法を教えてください。

ブドウのジベレリン処理の方法を教えてください。

FacebookTwitterLine

ブドウの無核果栽培(タネなし)には植物生長調節剤のジベレリン(GA)が使われます。「デラウェア」などに対しては処理が2回必要です。

 1回目は開花(満開予定日)の約14日前で、花粉や胚珠の形成期に当たります。2回目は満開から10日後です。1回目は受精(種子形成)を阻害し、2回目は子房の肥大(果粒肥大)促進を図ります。1回目の処理を見極める目安は、房の先端から3分の1程度の花蕾が固まったころです。過去の栽培データから推測してもよいでしょう。

 GA処理の方法をご紹介します。まず、GAの100PPM(1万倍)水溶液をつくり、カップ状の容器に入れます。この溶液にブドウの房を浸漬し、液の中でよく振ります。

 容器は、花房(果房)がすっぽり浸かるような、細長くて深さのある専用のものもありますが、調味料などの細長いプラスチック容器やペットボトルを利用してもよいでしょう。溶液は無色透明で、そのまま処理を行うこともできますが、食紅などで着色して用いると処理が済んだかどうかの確認がしやすくなります。

 この処理で無核になった果房は、有核果房より熟期が早まります。品質のよいものを作るためには、有核栽培と同様に花穂を整理し、着果後には摘房摘粒をていねいに行うことが大切です。

 品種によりGAに対する感受性は異なります。「デラウェア」などの無核化されやすい品種と、「巨峰」や「マスカットベリーA」などの感受性が強く無核化されにくい品種に分かれます。それぞれ処理する日や方法も変わってきて、薬剤もGA以外にストレプトマイシン系のものを使ったりもします。 月刊誌Q&A 果樹

ページトップへ