ジャガイモが発芽しなかったので掘り上げてみると腐敗していました。どうしてですか。
ジャガイモが発芽しなかったので掘り上げてみると腐敗していました。どうしてですか。
秋作のジャガイモは、植え付けてから霜が降りるまでの約100日という短い生育期間で収穫します。一般的には関東以西の暖地では、植え付けは8月中旬~9月中旬となります。
ジャガイモは本来暑さに弱い性質をもっています。植え付けが残暑の厳しい時期では、植え付けたタネイモが腐敗したり、病害虫が発生する恐れがあります。また、1株当たりの収穫量は春作と比べて劣ります。
そういったことを踏まえて、まず秋作に適した品種を選ぶことが大切です。休眠期間が短くて暑さに強い「ニシユタカ」や「デジマ」などが育てやすくて人気です。
春作と同じようにタネイモを切って使うと腐敗する率が高くなりますので、できるだけ切らずにそのまま植え付けます。秋作では30g程度の小さなタネイモを選びます。もし切断する時は5日程度、切り口を乾かしてから植え付けます。切断面に灰を塗ると乾きにくくなるので避けましょう。
なお黒マルチは使用しないで、土寄せを数回しっかり行います。さらに地温を下げるために草マルチで厚めに覆うのも効果的です。