イチゴ栽培でマルチは必要ですか。マルチを使うとどのような利点がありますか。
イチゴ栽培でマルチは必要ですか。マルチを使うとどのような利点がありますか。
イチゴ栽培でマルチを使う利点として、次の5点が挙げられます。
① 雑草が生えにくい…黒マルチで覆うと光を通さないため、雑草が生育するのを抑えられます。
② 地温が上がり、よく育つ…生長が早く、実の太りがよくなります。
③ 果実が汚れるのを防ぐ…土に触れないのできれいな状態が保てます。
④ 土の乾燥防止となる…根の周辺の水分を保ちます。
⑤ 病虫害の被害が軽減される…ナメクジやダンゴムシの果実への食害が少なく、ボトリチス(灰色かび病)も少なくなるようです。
一般地の露地栽培では、マルチを早くかけすぎないよう気をつけます。追肥を終えた2月上中旬、新芽が伸び始めたころに黒色ポリマルチで覆います。あまり早くかけると根張りが浅くなり、花芽が早く出て、寒さで傷んでしまう恐れがあります。一方で時期が遅れると株が大きく生長しているため、取り出しにくくなります。
マルチングの前に枯れ葉や古葉、わき芽を取り除き、ひと雨降った後、または畝に十分水やりしてから覆います。なお畝面の仕上げはていねいに行い、土とマルチが密着するように張ります。
一番手間の掛かるのが、マルチを破ってイチゴの芽や葉を傷めないように引き出すことです。穴は小さめにしてマルチの効果を損ねないように注意しながら作業しましょう。