サツマイモをたくさん収穫したのですが、いつも腐らせてしまいます。よい保存方法はありますか。
サツマイモをたくさん収穫したのですが、いつも腐らせてしまいます。よい保存方法はありますか。
サツマイモの原産地は中南米で、熱帯性の作物です。したがって貯蔵温度も高く12 ~15℃が適温で、9℃以下になると寒害で腐敗してきます。逆に、18℃以上になると芽が出てきて養分を消耗してしまいます。
大量に貯蔵する方法として昔から行われているのは、土を掘って空気穴を煙突などであけておき、稲わらやもみ殻を使って埋める土中貯蔵です。排水がよく地下80㎝前後の所であれば、真冬でも温度が一定してサツマイモに適した条件を保つことができます。
少量であれば、断熱効果の高い箱を使って保存するのもよいでしょう。晴天の日を選び、泥つきのまま風通しのよい日陰で1~2日間、水気を除く程度に乾かしておきます。イモを一つずつ新聞紙で包み、段ボールや発泡スチロールなどの箱に入れてふたをし、ふたに空気穴をあけます。床下や室内など温度が13~15℃くらいに保てる場所で貯蔵します。
貯蔵するうえで特に気をつけたいこととして、次の4点が挙げられます。
① 水気に弱く、水洗いすると腐りやすくなるので泥つきのまま乾かします。
② 低温障害に弱いので、冷蔵庫に保存せず常温に置きます。
③ 収穫後も呼吸をしているので、密閉すると二酸化炭素が充満して早く傷むため、空気穴をあけます。
④ 芽が出やすくなるので、18℃以上の高温や、光の当たる場所で保存しないようにします。
以上の点に注意して保存することを心掛けましょう。