タマネギの植え付けが遅れてしまいました。挽回して太らせることは可能ですか。
タマネギの植え付けが遅れてしまいました。挽回して太らせることは可能ですか。
タマネギを遅植えすると、地温の低下とともに発根が悪くなり、活着遅れで生育不良となり、時には寒さで消えてしまうことがあります。これを回避して挽回させるには、土壌条件をよくして有機質に富んだ通気性・排水性に優れた土づくりとマルチングで地温を上げ、適湿を保つことが大切です。定植時にはできるだけ根が多くついた状態でていねいに掘り起こし、根を広げて植え付け、潅水します。不織布をベタがけすることも効果があります。活着すれば不織布は除去します。
栽培する地域と品種にもよりますが、年内は苗床で越冬させた後、地温が上がる春先に定植して、一気に仕上げる方法もあります。ただしこれは条件のよい暖地に限られます。
例えば大玉中生種の「アトン」を10月上旬にまき、12月上旬にマルチ定植するか、苗床で越年し2月に定植します。もしくは中晩生種の「ネオアース」を10月上旬にまき、2月に定植することが可能です。ただし、低温下での栽培となるため定植時に活着促進をはかる管理が必要です。