8月下旬にビオラのタネをまきましたが、株は大きくなっているのにまだ花が咲きません。どうしてでしょうか。
8月下旬にビオラのタネをまきましたが、株は大きくなっているのにまだ花が咲きません。どうしてでしょうか。
ビオラは8月にタネをまき、寒くなるまでにある程度株を大きく生長させると11月ごろより開花を始めます。温度と十分な日光と適度な肥料分があれば生長を続け、開花し続けます。しかし、気温が低くなり地温が上がらないと、生長が緩慢になり開花も止まったようになります。株が大きくなる前に寒くなった場合は、できるだけ日当たりのよい場所に置いたり、地温が下がりやすい所ではピートモスなどでマルチングして、少しでも寒さから保護します。
ご質問のように、株が大きく育っているのであれば、肥料は足りていると思われます。ただし、チッソ分が多すぎると株張りがよく、葉もよく生長しますが、花つきは悪くなります。このような場合、リン酸分の多い肥料や即効性のある液肥を与えてみてください。暖かくなり始めると一気に花が咲いてくるでしょう。
パンジーやビオラの原種は、春に日照時間が長くなると開花するという長日性の植物でした。19世紀末以降、開花に長日が必要でないものに改良され、現在流通しています。ヨーロッパ系の品種の中には長日性をもつものもあるようで、これらは春にならないと開花しません。元来、長日性のあった花なので、早くから日が陰る場所で栽培すると、株張りはよくても開花が遅れることもあります。