ジャーマンアイリスをプランターで育てたいと考えています。毎年花を咲かせることは可能でしょうか。
ジャーマンアイリスをプランターで育てたいと考えています。毎年花を咲かせることは可能でしょうか。
ジャーマンアイリスは手間の掛からない丈夫な花で、栽培環境があえば毎年花が咲き、株も殖えていきます。
日当たりがよく、水はけのよい乾燥ぎみの場所が適します。寒さには強いですが高温多湿には弱く、特に軟腐病などで根や茎が腐りやすくなります。このため排水のよい土地や用土で育てます。
植え付けは、春または秋に球根を横向きにして背が半分くらい地上に出るよう浅植えにします。深植えは厳禁です。鉢植えであれば8号鉢以上のものに1株、プランター植えではやや大型で深いタイプのものに3株植えとします。
水やりはあまり必要なく、むしろ水をやりすぎないように気をつけます。高温多湿の時期に肥料分が多いと特に腐りやすくなります。梅雨から夏に向かう時期は肥料が抜けている方がよいので、施肥は10~12月と2~3月にチッソ分の少ない化成肥料を与えます。
ジャーマンアイリスは生育が旺盛で根もよく伸び、すぐに株が込みあってくるので鉢植えなどは年々花つきが悪くなります。そのためなるべく毎年植え替えて株分けするようにしましょう。
植え替えは株を傷つけないように掘り出して、親株とのくびれの所から切り離し、外した株は葉と根を2分の1ほど切り詰めます。植え替え時期は花後でもよいのですが、株が傷ついていることも多く、また梅雨で多湿の時には腐りやすくなるので、一般的には8~10月に行います。
株を保管する時は、横積みにせず網籠などに入れて葉を立てた状態で涼しい場所に置きます。この状態でも葉の中に蓄積された養分が球根に移動するので、葉は枯れるまで切らないようにします。