ハロウィンに向けて大きなカボチャ「アトランティックジャイアント」をできるだけ大きく育てたいと思います。大きくするコツを教えてください。
ハロウィンに向けて大きなカボチャ「アトランティックジャイアント」をできるだけ大きく育てたいと思います。大きくするコツを教えてください。
この品種は、大きいものでは100~280㎏にもなります。飼料用なので食べてもおいしくありませんが、ハロウィンの装飾用などに楽しむことができます。
実を大きくさせるためには土づくりが大切になります。定植1カ月前に、畑に完熟堆肥を1㎡当たり1㎏と苦土石灰150gを入れてよく耕します。畝幅2mで、つるは4m以上伸びます。定植の1週間前に深さ約30㎝に化成肥料を1㎡当たり150g入れて耕します。発芽適温は25~30℃のため、地温が上がってきた3月下旬~4月下旬に直径12㎝のポットに2粒ずつタネをまきます。発芽後、生育のよい1株を残します。日光に十分当て、水やりを控えて徒長を防ぎます。本葉3 ・5枚になれば、風の弱い日に定植します。根鉢を崩さないように植えて十分に潅水し、すぐベタかけをします。
つるが1mになるまでに、つるの下に敷きわらをします。葉に日光が十分当たるように、そしてつるを折らないように気をつけて誘引し、割りばしなどで固定します。親づると基部から出る子づるを伸ばし、孫づるは除きます。親づるの8~9節につく雌花の1番花を除き、その後4~5節おきにつく雌花をいくつか選び、早朝に人工授粉をします。その後に咲く花はすべて除き、果実がメロン大になったころに肥大のよい2果を残し、ほかを摘果します。
残した果実の下に、つるを折らないように発泡スチロールを敷きます。
着果後は株全体を日光に十分当てることと、十分な水やりと肥培管理で葉のしおれと葉色の黄化を防ぐのが重要です。果実表面がオレンジ色になれば収穫適期です。腐敗を防ぐため、晴れた日に鋭利な刃物でつるを切り、切り口に木工用の接着剤などを塗り、乾燥した場所で保存しましょう。