パプリカを作ってみようと思いますが、収穫まで時間がかかると聞きました。家庭菜園でもできますか。
パプリカを作ってみようと思いますが、収穫まで時間がかかると聞きました。家庭菜園でもできますか。
パプリカの発芽には高温が必要で育苗期間も長いため、家庭菜園では4~5月ごろに売り出される苗から育てる方が簡単でしょう。生育適温は17~30℃で高温には強いものの低温には弱いので、早植えは避けましょう。根は過湿や乾燥には弱いので、根がよく伸びるよう完熟堆肥を十分に入れ、よく耕して土を膨軟にしておきます。ピーマンと同様に連作障害が出るため、同じ畑には続けて植えないで3年以上あけます。
元肥は1㎡当たりチッソ20~25g、リン酸25~30g、カリ20~25gとします。チッソ肥料を最初に多く施用すると尻腐れ果になりやすく、また雌花形成の遅れるつるボケになりやすいので、追肥で補います。定植は、畝幅150~160㎝、2本仕立てで株間20~25㎝の1条植えを基本とします。
花は雨に当たると落花しやすいため、軒下に植えるか雨よけをするのがポイントです。開花後収穫までの日数はピーマンより長くて50~60日かかり、1果重も重く、着果負担にならないよう果数を減らしたり早どりをします。
整枝はピーマンと異なり、1~2番花は株作りのため摘花し、草勢が弱ければ3番果も摘果して初期草勢を強くします。2番花以降の側枝には強弱があり、弱い方は1節で止めて強い方を主枝とします。4番花以降は主枝に着果させます。果実肥大が始まれば、十分に水をやり、追肥が遅れないよう注意します。