タキイネット通販TOP > Q&A > 果樹に関するQ&A > 昨年はアンズの花が咲き実を収穫できましたが、今年はまったく花芽がつきません。剪定はしていませんが、何が原因と考えられますか。
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果樹に関するQ&A

昨年はアンズの花が咲き実を収穫できましたが、今年はまったく花芽がつきません。剪定はしていませんが、何が原因と考えられますか。

昨年はアンズの花が咲き実を収穫できましたが、今年はまったく花芽がつきません。剪定はしていませんが、何が原因と考えられますか。

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花が咲かない、あるいは花つきが悪い原因として、前年度に実をつけすぎたことが挙げられます。そうなると樹勢が過度に消耗し、当年度は花芽ができにくく、少ししか実をつけません。そうして樹勢を回復し、次年度は花芽をよくつけ、実もつけます。このように収穫量の多い年と少ない年が交互になることを隔年結果といい、アンズはこの性質が強いです。隔年結果を防ぐには着果数を制限するのが大切で、剪定や摘蕾、摘果を行います。樹勢の維持と品質のよい果実を収穫するにも必要な作業です。

 また、剪定の問題もあります。アンズの花芽は、前年の7~8月に充実した短枝の葉腋にできます。枝を切り詰めると、すでにできている花芽が少なくなるか、なくなります。剪定ではまず込みあった枝や弱小枝は間引き、徒長枝は切り縮めて、樹冠内部の日当たりをよくするとともに、結果枝の数が多い場合は間引いて制限します。樹勢をつけるためには肥料も必要ですが、肥料過多、特にチッソ分過多にすると枝葉はよく茂るものの花芽がつきにくくなり、徒長枝の発生が多くなります。

 そのほか、周辺の樹木が繁茂するなど環境が変化して日陰になると、花芽がつかなくなります。また、毛虫類に葉を食いつくされたり台風で葉が落ちたりすると、時季外れの花が咲くこともありますが、この枝には花芽がなくなります。花がまったく咲かないのであれば、これらの原因が複合して生じたためだと考えられます。 月刊誌Q&A 果樹

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