今年のラッカセイのタネが非常に小粒なのですが、栽培に問題はありますか。
今年のラッカセイのタネが非常に小粒なのですが、栽培に問題はありますか。
ラッカセイには食用にしている大粒種と、搾油用とお菓子用に使われる小粒種があります。小粒種ならよいのですが、もし大粒品種のタネが小粒だとすると、発芽後の生育は問題ないようですが、発芽に少し影響があるかもしれません。種子の大小は発芽率に影響し、小粒では低いことが多いためです。しかし、作柄などもあり、タネは年によって大小ありますので、できるだけ発芽に適した条件で発芽させ、その後の生育も順調にさせることが大事になります。
ラッカセイの発芽適温は20~30℃で、気温が十分上昇してきた5~6月ごろにタネをまくことが重要です。直まきせずポットにまいて育苗し、暖かくなってから定植もできます。タネは胚のある方を下にして縦向きにまくとよいのですが、分かりにくいので横向きにタネをまきます。深さ1~2㎝のまき穴をあけ、少し多めに3~4粒ずつまき、覆土はタネの大きさの2~3倍として軽く押さえます。直まきでは不織布をかけ、たっぷり水をやります。
連作を嫌うので、前作から2~3年あけて植えます。石灰が欠乏すると空莢になりやすいので、タネまきの3~4週間前に1㎡当たり苦土石灰100~200g、1週間前に完熟堆肥2㎏と化成肥料を70gくらい施用します。開花後、花は地中に潜るので、開花前までに十分中耕しておきますが、開花後には中耕しません。また開花前は生育を促すよう水やりし、開花後は表面が乾かない程度に水やりをします。