野菜に関するQ&A
毎年タマネギを栽培していますが、今年は倒伏が遅いです。どんな原因が考えられるでしょうか。
毎年タマネギを栽培していますが、今年は倒伏が遅いです。どんな原因が考えられるでしょうか。
タマネギは玉の肥大充実が進むと鱗葉(玉を作っている葉)形成にともなって首の部分に中空部を生じます。そして、葉が葉鞘(葉の付け根)の所からくびれて風によって簡単に倒れます。これは玉が成熟し、休眠に入り、収穫期が近づいた合図です。この倒伏が3分の2以上になったころ、晴天の日を見計らって収穫します。
倒伏が遅くなった原因として考えられるのは、追肥の最後の止め肥の時期が遅れ、肥料が遅くまで効きすぎたために、適期に休眠状態になれず、倒伏しなかったことです。一般地での中晩生の品種でも、止め肥は3月上旬までとします。これ以降に追肥をすると後半急激に肥大して、玉太りはよくなりますが腐敗や病気を多発し、貯蔵性が極端に悪くなります。
次回からは止め肥の時期に注意し、よくしまった貯蔵性のよい中大玉に仕上げるようにしましょう。