セイヨウアサガオ‘ヘブンリーブルー’が葉ばかり茂って花が咲きません。なぜでしょうか。
セイヨウアサガオ‘ヘブンリーブルー’が葉ばかり茂って花が咲きません。なぜでしょうか。
セイヨウアサガオはソライロアサガオともいわれ、‘ヘブンリーブルー’は、美しい青色の花をつける代表的な園芸品種です。日本のアサガオはヒルガオ科アサガオ属(Pharbitis)で、セイヨウアサガオは同じ科ではありますがイポメア属(Ipomoea)で、別種の花で強い短日性をもちます。日本のアサガオは7月ごろから開花するのに対して、セイヨウアサガオは日照時間が短くなってくる8月下旬~9月ごろから咲き始め、寒くなり霜が降りるころまで花が咲きます。
セイヨウアサガオは夏の高温と強い日光の下でよく生長します。栽培期間が長く生長が旺盛なので、肥料切れを起こさないようにする必要があります。肥料不足では葉が黄ばみ、花が小さくなります。そのため月1回程度追肥をしますが、多くなりすぎないように注意しましょう。肥料が効きすぎていると、つると葉ばかりが茂って花が咲かない「つるぼけ」の症状が出やすくなります。施肥は、化成肥料であればチッソ、リン酸、カリの成分が等量のもの(8-8-8など)を1株当たり5~10gずつバラまきします。特にチッソ成分が多いとつるぼけの症状がひどくなりますので、チッソ成分が多い葉物野菜用や観葉植物用の肥料は避け、リン酸やカリ分の多い肥料を選ぶようにします。
また、セイヨウアサガオは前述のように短日性なので、夜間も照明の光が当たる場所などで栽培していると、開花が遅れたり、花が咲かない場合もあります。このような場合は栽培場所を変えたり、鉢やプランター植えであれば移動したりと、光が終日当たることのないように工夫するとよいでしょう。