最近、育てていたミカンの葉が急にすべて落ちてしまったのですが、何が原因でしょうか。
最近、育てていたミカンの葉が急にすべて落ちてしまったのですが、何が原因でしょうか。
かんきつ類では新葉が出てくると古い葉は役割を終え、交代するように少しずつ自然に葉を落とします。しかし、前年に多くの実をならせると樹勢が弱り、樹冠の下側や内側の古い葉をよく落とすようになります。また、強い寒波にあったり、乾燥させすぎたりした場合も、よく葉を落とします。
これらの生理的要因のほか、病気などに罹患した場合や、微量要素が欠乏または過多になった場合も考えられます。病気としては、かんきつ黄斑病や疫病、白絹病や白紋羽病などがあります。いずれも異常な症状が出てじわじわと株が弱って葉を落とし、ひどくなると枯れてきます。また、微量要素のマンガンが欠乏したり、マグネシウムが過剰になった場合は、葉に茶褐色の斑点が出たり、葉の中央が黄色くなり葉が落ちてきます。
ご質問のように、暑い時期にすべての葉が急に落ちてしまったというのは、恐らく水切れおよび乾燥によるものでしょう。葉が枯れたような状態で枝についていると重症ですが、自分で葉を落とすということは、乾燥から身(木)を守るための自発的な行為で水分の消耗を防いでいるのです。しばらく時間はかかるものの、十分な水分を得るとまた芽吹いて葉が出てきます。
このような場合は枯れているわけではありませんので、回復するまで水切れを起こさないよう管理して見守ってください。