フェイジョアの果実は卵形、長卵形、長楕円形といろいろあり、果皮表面は濃緑色でかたくこぶ状の凹凸があり、果皮が薄く果肉はクリーム色です。内部は透明なゼリー状で、熟すると芳香があります。完熟果はリンゴとパイナップル、バナナをミックスしたような甘酸っぱい味で、糖度は15～18％程度になります。

　フェイジョアの収穫時期（とり頃）の判断は、果実の色で見るなら「果皮の緑色が鈍い色になり、花梗の分離層が暗い色に変わったころ」が目安といわれますが、実際には分かりにくいです。分かりやすいのは、木から自然に落ちた果実が完熟に近いものなので、地面にシートやネットを敷いて落果したものを収穫するか、果実に軽く触れて落ちるものや、軽く枝を揺すって落ちるものを収穫するようにします。

　ただし、自然落果したものでも完熟とはいえず追熟させる必要があります。収穫した果実を新聞紙などで包み、12～15℃の室内で１週間程度、追熟させると食味がよくなります。

　表面を軽く押さえて少しへこむ感覚があり、よい香りがすれば食べ頃のサインです。なお、貯蔵する場合は、収穫した果実をポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室などに入れておくと、４～５週間は保存可能です。