コマツナの葉の裏に、白い粉を吹いたような斑点が出てきました。何の病気でしょうか。
コマツナの葉の裏に、白い粉を吹いたような斑点が出てきました。何の病気でしょうか。
ご質問のような症状は、白さび病でしょう。糸状菌(かび)による病害でコマツナのほか、ハクサイ、カブ、タイサイ、キョウナなどアブラナ科の野菜を侵します。初めは、葉の裏面に白色でいびつな小斑点を生じます。後に表皮が破れて白色の粉状物(病原菌の胞子のう)が露出し、飛散します。病斑部の葉の表面は淡緑色となり、周縁が不明瞭な黄色の輪紋となります。
本病は晩秋から早春にかけて多く発生し、空気伝染により蔓延します。梅雨や秋雨の時期に、低温で多湿の状態が長く続くと多発します。アブラナ科の連作が多い畑も発生しやすく、水をやる時の水や泥のはね上げにより土壌に残された菌が原因となり、翌年も感染します。
チッソ質肥料を多用した肥培管理をしている畑では、発生と蔓延が助長されやすくなります。発病を認めたら早めに薬剤を散布し、被害株を抜き取り、圃場外に持ち出します。なお、品種により抵抗性に違いがあり、‘菜々美’‘菜々音’などの白さび病や萎黄病に強い耐病性を示す品種を選ぶとよいでしょう。