シャクヤクの植え替えのポイントについて教えてください。
シャクヤクの植え替えのポイントについて教えてください。
シャクヤクの根はゴボウ状の太根で折れやすく、そこについている細根も繊細で切れやすいため植え替えを嫌います。しかし、何年も栽培して芽が込み合ってきて葉ばかり茂り、花つきが悪くなってきた場合は、植え替え・株分けが必要になります。
植え替えの適期は、一般の宿根草とは異なり9月下旬から10月上旬です。この時期に太い根から新しい細根が伸び始めるからです。この時期を過ぎると植え傷みの回復が遅く株が弱り、春になっても花が咲かなかったり、花首が細く小さな花しか咲かなかったりしやすいです。
まだ葉がついていたとしても、芽の上から3~5㎝の所で切って掘り上げます。根は折れやすいですが、できるだけ根先までていねいに掘ります。株分けの際は伸びた根を折らないようにし、1株に4~5芽がつくようにハサミなどで切り分けます。掘り取った株は根を乾燥させないようにして、素早く植え付けます。根株の切り口は腐りが入らないよう殺菌剤を塗っておきます。
植え付けの際は大きめに植え穴を掘り、掘り上げた土に完熟堆肥などと緩効性肥料を混ぜておきます。鉢植えの場合は根詰まりや土の劣化があるので、4~5年ごとに行うようにします。鉢はなるべく大きく深いものを用います。用土は赤玉土:腐葉土:山砂類=5:3:2を混合し、さらに緩効性肥料を加えて使うとよいでしょう。