長年野菜を栽培していて、残肥が気になります。冬にしばらく畑を休ませたいと思いますが、残肥を吸収するおすすめの緑肥作物はありますか。
長年野菜を栽培していて、残肥が気になります。冬にしばらく畑を休ませたいと思いますが、残肥を吸収するおすすめの緑肥作物はありますか。
夏野菜の栽培の後には、肥料が吸収されずに結構残っていることがあります。これが後作を作りにくくして軟弱徒長ぎみの生育を招き、病害虫発生の要因にもなります。
残肥を吸収させ、畑の清掃と有機質の供給、各種センチュウの抑制に効果がある緑肥作物としては、ライムギの‘ライ太郎’がおすすめです。次のような特長が挙げられます。
① 根が深く、広く張るので土の構造がよくなり、水はけや保水力も高まる。
② 有機物が増加し、土壌中の微生物がよく繁殖し、微生物間のバランスがとれ、病害虫の多発を防ぐ。
③ 根の吸肥力が強いので、残肥を吸収して野菜土壌の塩類濃度を低下させる。
‘ライ太郎’は発芽が早く初期生育が非常に旺盛で、短期間の緑肥として最適です。中間地・暖地の播種時期は9~11月と3~5月、冷涼地では3月下旬~10月中旬です。
‘ライ太郎’と同じように、エンバクの‘ネグサレタイジ’も初期生育が旺盛です。キタネグサレセンチュウの抑制に効果があり、ダイコンの前作として栽培するとキスジノミハムシの密度を抑制する効果も期待できます。播種時期は中間地・暖地で3~11月(7月~8月中旬は除く)、冷涼地で5~8月上旬です。