キウイの雄雌のうち、雄木だけ芽吹きません。何が原因でしょうか。
キウイの雄雌のうち、雄木だけ芽吹きません。何が原因でしょうか。
キウイは中国原産のマタタビ科マタタビ属の落葉つる性果樹で、雌雄異株のため結実には両方の植栽が必要です。野生種が改良され栽培種になったのは比較的新しく、20世紀初めにニュージーランドで品種改良が進み、日本では20世紀後半から栽培が始まりました。雄木だけが芽吹かないのは、栽培環境や状況が分からず非常にシンプルながら難解な質問です。一番考えられるのは、剪定方法の誤りではないかと思います。
新芽は1年枝の葉腋にできますが、前年に開花した葉の付け根からは芽吹きません。つまり旧年枝までか当年芽吹く部分すべてを強剪定してしまった場合は芽吹かないことになります(遅れて旧年枝から潜伏芽が芽吹いてきますが)。キウイ栽培では、着果(花)習性などを踏まえて剪定し、樹形をつくることが大きなポイントです。
次に、スペース的な関係で、雄木は授粉樹としてコンパクトに鉢栽培されている場合もあるかと思いますが、キウイは過湿を嫌う一方、それ以上に乾燥に非常に弱い植物です。雌木の棚近くに置いた雄木の鉢への水やりを怠り、すでに枯損していることも考えられます。また、病害虫による衰弱や枯損もあるので、幹や枝に穿孔や胴枯症状が出ていないかなども確認してください。