ナスを栽培していますが、葉に白い斑点ができて枯れてしまいます。予防するにはどうしたらいいですか。
ナスを栽培していますが、葉に白い斑点ができて枯れてしまいます。予防するにはどうしたらいいですか。
ナスは高温多湿を好み、多収のためには水やりや追肥が欠かせません。しかし排水の悪い土では過湿になり、根が呼吸困難で傷み養水分の吸収が抑えられ、落葉して生育も悪くなります。肥料過多や連作土壌では、根が弱り病気も発生しやすくなります。
葉に白い斑点が広がり、枯れ込んで落葉する場合には、うどんこ病がまず考えられます。病斑は下の葉から現れ、だんだん上の葉にも広がってきます。そして葉の裏側にも、うどん粉を振りかけたようになってきます。白い斑点はやがて淡黄色から黄褐色になり、落葉します。28℃くらいで最も発病しやすく、またやや乾燥した湿度50~80%で広がります。日当たりが悪いと発生は増加します。露地栽培では梅雨期ごろから発生しやすくなり、また夏過ぎの9月ごろからも多発します。
うどんこ病菌は生きた植物体でだけ生きられ、病斑から胞子が空中を飛散して伝染します。そこで罹病した葉や果実は、見つけ次第除去し、場合によっては株ごと除きます。発生しやすい病気なので、栽培後の畑に罹病した葉などを残さず、また雑草も取り、菌の繁殖・伝染を防ぎます。発生防除には肥料を控えめにし、連作を避けます。また密植を避け、過繁茂にならないように整枝して、換気と採光を図りましょう。灌水時や降雨時のはね返りで伝染するので、マルチか敷きわらを張り伝染を防ぎます。
苗を買う時はうどんこ病に強い品種か、接ぎ木苗を選びます。薬剤散布は最後の手段ですが、病徴を見つけ次第早期にパンチョTF顆粒水和剤やトリフミン乳剤などを有効期限を確認のうえ散布し、病斑が広がらないようにします。