リコリスは今植えて、秋に必ず花が咲きますか。
リコリスは今植えて、秋に必ず花が咲きますか。
リコリスとは、中国や日本など東アジアの温暖地域に自生するヒガンバナ科リコリス属20種程度と、その栽培品種の総称です。代表的なものとしては、ヒガンバナやキツネノカミソリ、ナツズイセン、ショウキズイセン、シロバナマンジュシャゲなどがあり、花色は赤やピンクから白、黄とさまざまです。開花時期も7~10月と幅があり、また、ヒガンバナの仲間はいずれも「葉見ず花見ず」と呼ばれるように、花の時期には葉はなく、花後の秋に葉を出すものや早春から葉を出すものがあります。いずれも夏までに球根に養分を蓄えて葉は枯れてなくなってしまいます。
9月から10月に開花するリコリスは夏に植え付けますが、よい球根を選んで植え付けたとしても必ずしもその秋に開花するとは限りません。開花するのは植え付けた球根の半分程度ではないでしょうか。その場合、花は咲かなくても葉は茂り、翌年や翌々年に開花したりします。何が原因かは分かりませんがなかなか気まぐれな植物です。
リコリスは比較的耐寒性に富み日本の気候によく合い、植え付け場所の環境が気に入れば放任でも何年も花を咲かせてくれる育てやすい植物です。ただしショウキズイセンは暖地性なので地域によっては霜よけが必要です。植え付けの際の注意点は、球根植物なので少し乾燥ぎみの場所を好むため、水はけのよい場所に植え付けることです。