ユリの球根が届きましたが、すぐに植え付けることができません。植え付けるまでの間、どのように保存しておけばよいでしょうか。また、植え付け方を教えてください。
ユリの球根が届きましたが、すぐに植え付けることができません。植え付けるまでの間、どのように保存しておけばよいでしょうか。また、植え付け方を教えてください。
ユリの球根は、チューリップなどと同じように「鱗茎」と呼ばれるもので、葉が変化して養分を貯め込んだ「鱗片」が集まったものです。また、チューリップは球根の表面は皮で覆われ保護されていますが、ユリの球根は皮で覆われていない「無皮鱗茎」と呼ばれるものです。そのため乾燥には弱く、植え付け適期に入手し、速やかに植え付けることがベストです。
しかし、すぐに植え付けできない場合は、1週間程度ならポリ袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室や納屋など温度が低く暗い所で保管します。さらに長期間になる場合は、軽く湿らせたおがくずやピートモス、バーミキュライトなどの中に埋め込み、冷暗所で保管しましょう。いずれにしても保存状態が悪く乾燥し、傷んでしまった球根を植え付けても発芽が見込めないこととなります。
次に植え付け方ですが、ユリの球根は前述のように乾燥や温度変化に弱いため、環境の影響を受けにくくするため球根の高さの3倍程度の深植えにします。また、ユリの球根から伸びる根は二つの種類があります。一つは球根の下から出る下根で、これは地上部をしっかりと支える支持根です。もう一つは球根から伸びた茎から出る上根です。上根には養分や水分を吸収する働きがあります。上根を十分に成長させ張らせるためにも、深植えすることが大切です。
植え付け場所は、ササユリやヤマユリ、ウケユリなどを交配して作出されたオリエンタルハイブリッドリリーなどは、交配親の自生地環境と似た、西日の当たらない明るい半日陰で、水はけのよい場所が適地となります。