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花に関するQ&A

アルストロメリアの冬越しについて教えてください。

アルストロメリアの冬越しについて教えてください。

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アルストロメリアの原種は、南米のブラジルやチリなどを中心に広く分布しています。熱帯雨林の低地から山岳高地、砂漠のような乾燥地など多様な環境で生育しており、現在では、これらの原種をもとに育種が進み、さまざまな品種が作出されています。これらの原種も作出された品種もそれぞれ耐暑性や耐寒性など性質が異なるので、栽培に当たってはそれぞれの特性を事前に確認しておくとよいでしょう。

 また7月号でもご紹介しましたが、アルストロメリアには二つの生育パターンがあります。花が終わって暑くなると葉が黄変し、休眠する一季咲きタイプと、真夏には一時的に花は休みますが、夏季も生育し継続して花を咲かせる四季咲きタイプです。

 いずれのタイプでも基本的には乾燥には強いのですが過湿には弱く、夏場の高温多湿な環境を最も嫌います。寒さには比較的強いですが、耐寒性は系統により大きく異なるので、耐寒性の弱い品種は鉢植えで管理し、冬場はベランダや室内に移動させて育てるようにしましょう。比較的耐寒性の強い品種では、屋外でも十分に冬越しできます。寒さに当たると地上部は枯れますが、地下部はしっかりと宿根し、春にはまた開花します。ただし、土が深く凍るような地域では腐葉土などを株元に敷いたり、わらや落ち葉などでマルチングするとよいでしょう。

 最近では、従来品に比べ耐寒性や耐暑性に優れた、家庭でも非常に作りやすい四季咲き品種がいろいろと改良されています。京都の冬もなかなか厳しい寒さですが、四季咲き品種の‘インディアンサマー’や‘サマースノー’は、特に冬支度をしなくても毎年、京都府立植物園の花壇を彩ってくれています。 月刊誌Q&A 花

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