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野菜に関するQ&A

ダイコンの内部に黒い線が出たり、黒く変色します。何が原因でしょうか。

ダイコンの内部に黒い線が出たり、黒く変色します。何が原因でしょうか。

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ダイコンなど根菜の栽培では土壌に有機物を十分に入れ、さらによく耕うんした、保水性と排水性のよい土壌であることが必要になります。また、連作を避けて輪作することにより、種々の生理障害や病害虫の発生を減らすことができます。特に病気が発生した土壌では、罹病した茎葉の残渣を畑に残さないよう、また雑草は抜き取るようにして病原菌の伝染を防ぎましょう。病原細菌は種子や土壌中の野菜の残渣に1年以上残り、次に作る野菜に感染します。

 ダイコンは冷涼な気候を好み、生育適温は17~20℃です。したがって高温期にタネをまくような作型を避け、安定して生育できるよう、土地ごとに適した作型を選びましょう。

 根の内部に黒い線が出たり、黒く変色する障害として、黒芯症やバーティシリウム黒点病があります。黒芯症は高温・乾燥条件や養分の過不足などで生理障害として発生します。そこで根が肥大する生育後期(タネまき35日後ごろ)に、過度な高温・乾燥にならないよう気をつけます。この時期に気温が23℃を超えると、生育抑制や生理障害の発生が心配されます。そこで畝に敷きわらをして水やりをし、地温の上昇と乾燥を防ぎます。黒芯症は細菌病菌によっても発生しますので、連作を避け、前述のように罹病した茎葉は畑に残さないようにします。殺菌剤散布に加え、例えば‘ 夏の翼’など生理障害の発生しにくい品種を選択することも重要です。

 バーティシリウム黒点病も外観に病斑は見られず、収穫期になって根の黒変に気がつきます。黒芯症と同じような点に注意が必要で、バスアミド剤などによる土壌消毒も罹病を防ぐのに有効です。 月刊誌Q&A 野菜

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