シクラメンの花後の処理について教えてください。
シクラメンの花後の処理について教えてください。
シクラメンの仲間は地中海沿岸を中心に10数種が分布する、サクラソウ科の塊茎をもつ多年草です。一般に鉢花として栽培されるのは、シクラメン・ペルシクム1種から改良された園芸品種群です。最近ではガーデンシクラメンと呼ばれるミニシクラメンの一種も人気で、原種に近いため寒さにも強く大輪系に比べ育てやすく、花壇でも楽しめます。
花は一度咲き始めると管理次第では11月から翌年5月ごろまで次々と咲き続けてくれます。開花中・花後の管理において次々と花を咲かせるには、こまめに花がらを取り除くことです。
花がら摘みはスタミナの消耗を抑え、次の開花につながります。花がらはハサミなどを使わずに、花茎をねじるように引き抜きます。併せて、枯れ葉や変色した葉は病気の原因になるので、同様に取り除きます。また、ゼンマイのようにクルクルと巻いた花茎もタネができ始めているのですぐに取り除きます。開花期には「葉組み」という作業も行います。まず、大きくなった蕾の茎を株の中央にくるように寄せた後、葉を外側へと広げて葉の向きを外向きに揃え、葉柄を絡ませて固定します。この作業で株の中心部に光がよく当たるようになり、花つきもよくバランスのとれた草姿になります。
京都府立植物園では、暑さ寒さに強い原種のヘデリフォリウムやコウムを西日を避けた樹林下や緩傾斜地の芝地に植え、秋~早春までかわいい花で彩り、人気の草花の一つとなっています。