トマトのタネをまきましたが、うまく発芽しません。何が原因でしょうか。
トマトのタネをまきましたが、うまく発芽しません。何が原因でしょうか。
種子の保存状態が悪いと発芽率は低下しますが、新しい種子を使っているでしょうか。また、トマトの発芽は10~35℃の範囲内で起こり、最適温度は20~30℃です。発芽不良の多くは、低温下でタネまきをしたため起こります。
一般地の露地栽培では5月上旬ごろの定植になり、その2カ月前の3月に入ってタネをまきます。まだ気温が低いため、加温設備が必要です。発芽には高温が必要で、適温の20~30℃では約5~7日で発芽します。しかし温度が低いと発芽は著しく遅れます。
タネまきにはハウスかトンネル内で「農電園芸マット」の上に播種箱を置くか、家庭用発芽・育苗器を使うと便利で、発芽が早まり揃いもよくなります。発芽までの地温設定は28℃とし、発芽後は昼温25℃、地温22~23℃で、夜温15℃を保つようにします。
温度以外では、過湿あるいは乾燥を避けます。播種培養土には「タキイたねまき培土」など、清潔で保水性と排水性がよい土を選びます。播種箱やトレイを必ず水平に置き、その下に支柱などを置き、過湿にならないようにします。タネまきの溝の深さは3~5㎜とし、タネまき後軽く覆土をします。
発芽不良や発芽の不揃いは、まき溝の深さが一定でなかったり、播種箱が傾き、水分の過不足が原因となっても起こります。タネまき時にはたっぷり水をやりますが、その後発芽するまで土が乾かない限り水やりは控えます。