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ダリアの球根から芽が出ません。どうしてでしょうか。

ダリアの球根から芽が出ません。どうしてでしょうか。

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ダリアの自生地は中米の熱帯高地の比較的冷涼かつ温暖な地域で、肥沃で水はけのよい土地に生育しています。ダリアを育てるには、まずは、球根の適切な取り扱いと適切な貯蔵が最重要となってきます。さらに、肥料切れさせないことや夏の高温期の過ごさせ方も大切です。

 ダリアの芽が出ないのは、いくつかの原因が考えられます。一番考えられる原因は、球根にある発芽点が欠損していることです。ダリアの球根は塊根で球根状に肥大した部分は根であり、その部分には芽はなく球根と茎の間のクラウンと呼ばれる膨らんだ部分に発芽点があります。球根の掘り上げ時や植え付け時に分球する際に、クラウン部分を欠損すると芽が出なくなります。

 次に、掘り上げた球根の不適切な貯蔵で発芽能力が失われたことが考えられます。貯蔵で大切なのは凍結や乾燥させないことです。少し湿らせたバーミキュライトやおがくずに埋め、5℃以下にならない冷暗所に保管します。5℃以下では腐りやすいです。また、球根の掘り上げは茎が十分に枯れてから行うことが必要です。球根が未熟で充実していないと、貯蔵中に発芽能力がなくなる場合もあります。地植えのまま冬越しさせる場合は、腐葉土や落ち葉、わらなどでしっかりマルチングし、寒さ対策が必要です。

 植え付け後は、地上部に芽が出るまでは乾燥ぎみに育てます。ダリアの球根は十分水分を蓄えており、芽出し時に過湿にすると腐敗につながります。もう一度球根の取り扱いなどを振り返り、発芽しない原因を考えてください。 月刊誌Q&A 花

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