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花に関するQ&A

ボタンの根元からシャクヤクの芽が出て花が咲きました。どうしたらよいでしょうか。

ボタンの根元からシャクヤクの芽が出て花が咲きました。どうしたらよいでしょうか。

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枝分かれせずまっすぐ伸びるその立ち姿と、枝分かれして低く横に広がり豪華な花を咲かせる美しさから「立てば芍薬、座れば牡丹」として佳人の形容に用いられてきたボタンとシャクヤクですが、共にボタン科ボタン属の植物です。シャクヤクは冬には地上部が枯れてしまう草本植物で、ボタンは年々株が大きくなる木本植物です。

 ボタンをタネから育てると成長は緩慢で、花が咲くまで5~10年ほどかかってしまいます。そのため、一般的にボタンの繁殖には草本植物で成長が早いシャクヤクを台木にして接ぎ木苗を作ります。春にボタンの株元からシャクヤクのひこばえが伸びてくることはよくありますが、見つけ次第かき取ってください。放っておくと生育旺盛なシャクヤクにボタンが負けて、シャクヤクの苗になってしまいます。

 シャクヤクとボタンの両方の芽が出てくる場合もありますが、見分け方は、シャクヤクは株元から数㎝離れた所から出てきて真っすぐに伸び、先端が尖っています。ボタンは先端がほうき状です。見分けがつかなければ、葉が開いてから確認してください。

 果樹やバラなどの接ぎ木苗は、一般にその品種の維持と強健な苗を作ることが目的で、クリならシバグリ、バラならノイバラなど主に強健な野生種を台木にし、その台木の根により成長させます。しかし、ボタンは早期開花を促し生産性を上げる目的でシャクヤクを台木に利用します。株が大きくなると草本性のシャクヤクの根は少なくなってくるので、植え付けの際には台木との継ぎ目も覆土し、ボタン本来の根が伸びやすいように深植えにします。 月刊誌Q&A 花

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