ネギ坊主ができたネギはどうすればよいですか。
ネギ坊主ができたネギはどうすればよいですか。
ネギ坊主はネギの花の集まりで、大株になってから低温に遭遇することによりトウ立ちしてできます。ネギは植物体春化型の低温要求があり、一般的に茎のように見える葉鞘の直径が5~7㎜くらいで、葉長が20㎝以上になれば、低温に感応するようになります。低温としては10℃以下に30日以上遭遇すると、花芽が分化します。その後20℃程度の温暖な条件になり日長が長日条件になるほど、花芽発達が促進されてネギ坊主が伸びてきます(トウ立ち)。
ネギの秋まき栽培は普通9~11月にタネをまきますが、早まきすると生育が促進されて大株になり、低温に感じやすくなります。普通でも3月中旬ごろから気温が高くなり、日長も長くなるためネギ坊主が出やすくなります。ネギ坊主が出ても早めに取れば、その後の収量にも影響はありません。
ネギ坊主ができるくらいの方が収量は増加しますが、それを作らせないためには早まきを控えます。また元肥も標準量を守り、多肥にしないことです。畑に直まきする場合には間引きをしますが、本葉3~4枚までに株間を2~3㎝程度にし、それ以上広くとらないようにしましょう。育苗した苗を植える場合には、本葉3~4枚くらいで中ぐらいのがっしりした苗を植えるようにして、大苗の定植を避けます。暖冬ではネギ坊主が出やすくなるので、タネまき時期を変える段まきをします。