クレマチスが元気よく育っていたのですが、突然根元から枯れました。何か病気でしょうか。
クレマチスが元気よく育っていたのですが、突然根元から枯れました。何か病気でしょうか。
突然根元から枯れた原因は、まず立枯病が候補に挙がります。立枯病では、枝に傷がつきそこから病原菌が入り発症し、急に株全体や枝が枯れることがあります。発症すれば枝の基部から除去します。対策としては、枝が傷つかないようにしっかり誘引しておくことが挙げられます。また植え付け時に、地中に1節入るくらい深植えにすると株立ち状になり、立枯病が発生しても地中から芽が出てくるので、株全体が枯れるのを防ぎ、枝の世代交代時に有効です。
また、ネコブセンチュウなども考えられます。対策としては、鉢植えの場合は清潔な新しい用土に植えて直接地面に置かないことです。地植えの場合は、植え付け時に今までほかの植物が植わっていた場所は避けます。もしくは、新たに土を入れ替えて植え付けます。
暖かくなると孵化して活動を始めるヨトウムシが地際部を食害した可能性も捨てきれません。昼間は土の中に隠れているので、株周りを軽く掘って確かめてみてください。さらに水切れや根腐れも考えられますが、このような場合は、株全体がしおれていきます。
いずれにせよ病虫害を防ぐ対策としては、生育環境を整えて、病害虫に侵されやすい植物の状態につながる「素因」や、病害虫が発生しやすい状態や環境による「誘因」を減らすことです。具体的には、よく日光が当たり、水はけと水もちのよい用土や場所に植栽し、風通しよく管理する。鉢植えの場合は毎年植え替える。鉢の置き場に注意する。などの基本的なことです。
自生地では株元にはほかの植物が生えており直接日光が当たらない環境ですので、同じような環境に近づけるため、株元を落ち葉などでマルチングしたり、草丈が低く根張りが浅い草花を株元に植栽するのもよいでしょう。また、クレマチスは比較的短命で突然枯れてしまうことが往々にしてありますので、挿し木などで予備苗を育成しておくことをおすすめします。