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野菜に関するQ&A

スイートコーンの栽培で、無除けつ栽培とありますが、どういう意味でしょうか。

スイートコーンの栽培で、無除けつ栽培とありますが、どういう意味でしょうか。

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無除けつの「けつ」は分けつのことで、株元から伸びてくるわき芽をとらない栽培を無除けつ栽培といいます。茎がかなり伸びてくると、株元からわき芽が数本伸びてきます。株元から出る余分なわき芽をとった方が、養分の分散が防げて穂が大きくなると思いがちですが、必ずしもそうではありません。

 このわき芽をとらない方がよい点がかなりあります。まず、株元にわき芽がある方が根数が多くなり、倒伏しにくくなります。また、分枝が多い方が同化養分は多く作られて穂の肥大が促進され、2穂収穫できる株が増えます。さらに、わき芽が増加すると、それらの先端につく雄花が増えるため、花粉の飛散期間は広がり、穂の先端まで実がつくようになります。

 それはスイートコーンでは葉の元につく雌花の成熟が、雄花より約5日遅れるためです。主茎に遅れてわき芽の雄花が咲けば、雌花の受精期間は長くなります。また、栽培株数が多い場合には、これらの基部からのわき芽をとる手間が省けることにもなります。ただ、わき芽が多いと雄花も多くなりすぎて、アワノメイガなどの害虫の被害が増えます。そのような場合には、生育の旺盛なわき芽を2本くらい残して、ほかはとるようにします。 月刊誌Q&A 野菜

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