菊を挿し木したのですが、ほとんど発根しません。何がいけないのでしょうか。
菊を挿し木したのですが、ほとんど発根しません。何がいけないのでしょうか。
菊の挿し木(挿し芽)がほとんど発根しない原因は、いくつか考えられます。適切に挿し穂を採取しなかったか、用土や置き場所、遮光管理、挿し木した後の水管理が適切でなかったなどです。
まず、挿し穂を採取する時は、親株から伸びたわき芽の先端から5~10㎝の所で切り取ります。指でポキンと折れるくらいのやわらかい部分が適し、茎がかたい所では発根しにくくなります。
切り取った挿し穂は1~2時間水につけて水揚げします。また、挿し穂は先端の芽と展開した本葉2~3枚を残し、ほかの本葉は取り除きましょう。
挿し木の用土は基本的に無菌で無肥料の、水はけと水もちがよい用土なら特にこだわりません。市販の挿し木用土や赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトなどを使うのが一般的です。挿し木する前にはたっぷり水をやり、用土を湿らせ、落ち着かせておきます。竹串などで挿し穴をあけ、2~3㎝の深さに挿し穂を挿し、指でしっかりと用土を押さえます。挿し穂に発根促進剤を使うのも効果的です。
挿し終わったら細かい目のジョウロでたっぷり水をやり、用土と挿し穂をなじませます。挿し木した後は、半日陰に移動させるか、寒冷紗などで覆って直射日光を防ぎましょう。1週間ぐらいたったころから徐々に日光に当てて発根を促進させます。水はやりすぎず、やや乾かしぎみに管理します。乾燥しすぎは避けますが、挿し穂が腐ってしまうので水のやりすぎも禁物です。