キュウリを栽培したところ、実が曲がってしまいました。これを防ぐにはどうすればよいでしょうか。
キュウリを栽培したところ、実が曲がってしまいました。これを防ぐにはどうすればよいでしょうか。
キュウリ栽培で重要なポイントは、茎葉を発育させながら花を咲かせ、さらに実をつけていくことです。実が曲がるのは、なり疲れで草勢が低下したり、水分や肥料が不足した場合に起こりやすくなります。葉の基部からは側枝(子づる)が伸び、花や実がつくと養水分を取り合って競合が起こり、草勢が弱くなります。
草勢を維持するためには、まず根を十分に張らせて、養水分をよく吸収させます。さらに効率よく側枝を伸ばして実を肥大させるために、株の整枝が重要となります。定植後、基部から6~7節までの側枝と花芽(雌花)は、着果負担をかけないよう、すべて取り除きましょう。これより上の3~4節の側枝については葉を1枚残して摘芯し、それよりさらに上は、葉を2枚残して摘芯する整枝を続けます。
キュウリの実が肥大するには、収穫最盛期では1株当たり1日に3~4Lの水分が必要となり、十分な水やりが必要です。また、1a当たりにチッソが成分量で2~3㎏必要とされ、肥料切れさせないことも大切です。そのため、葉色が薄くなったり、側枝(子づる)の伸びが悪くなったりした場合は、追肥が遅れないよう、速効性の液肥などを与えます。つる先が細くて草勢が弱い場合には、雌花や形の悪い実を小さいうちに思い切って摘み取り、草勢の回復を図りましょう。