ミズナを大株に育てるための栽培のコツを教えてください。
ミズナを大株に育てるための栽培のコツを教えてください。
ミズナを大株に栽培するには、小株用品種ではなくて大株用品種を選ぶ必要があります。さらにそのうえで、施肥量と株間の選択が重要になります。
ミズナの発芽適温は20~25℃で、生育適温も20℃前後の冷涼な気候を好みます。タネまき後、夏場では約1カ月、冬場では60~80日程度で収穫できます。そこで一斉に発芽させ、初期生育を揃えることが重要になります。定植2~3週間前に、堆肥など有機物を1㎡当たり約2㎏入れて耕うんし、排水性と保水性のよい畑にしておきます。耕うん時に苦土石灰を混ぜて、土壌酸性度を弱酸性にしておきましょう。
大株どりをするにはタネまき1週間前までに、元肥として化成肥料(チッソ-リン酸-カリ=8-8 -8)を1㎡当たり約150g施肥します。条間約30㎝で、タネの間隔約3㎝の条まきとし、その後、間引きながら株間を20~30㎝と広げていきます。大株にするには追肥が必要で、元肥と同じ肥料を本葉5~6枚時と、さらにその1カ月後、株間に1㎡当たり約20g施肥し、軽く中耕します。
発芽時に13℃以下の低温にあう作型では、その後に抽苔する危険性があります。そのため、必ず低温伸張性に優れた早生種の‘京かなで’や晩抽性の‘白茎千筋京水菜’などを用います。