ソラマメのタネをまきましたが、発芽が悪いです。何が原因でしょうか。
ソラマメのタネをまきましたが、発芽が悪いです。何が原因でしょうか。
ソラマメの発芽適温は15~25℃なので、中間地の秋まき栽培では10月中旬~11月上旬にタネをまきます。この時期にまいても発芽が悪いのであれば、土壌が過湿ではなかったでしょうか。ソラマメの発芽には多くの空気が必要で、水をやりすぎると発芽不良になります。畑の土が粘土質で乾きにくかったり、畝間に水がたまっていませんでしたか?
また、発芽を早めようと、水につけてからタネをまいていませんか?小粒のマメ類のタネは硬実といって、種皮がかたいため、水につけてからまきます。しかし、ソラマメやエンドウなどの大粒のタネは、硬実ではありません。ソラマメのタネを水につけてからまくと、急激に吸水するため子葉が傷んで、かえって発芽は悪くなります。
タネをまく時は、保水性と通気性のよい「タキイ 育苗培土」などを入れたポットに、黒い筋状の「おはぐろ」を斜め下にして、タネの一部がわずかに見える程度にまきます。タネまき後1週間程度で発芽するので、10~15日間くらい育苗して、本葉2~3枚程度になれば定植します。
畑ではマルチや敷きわらをして乾燥を防ぎ、鳥害の心配がある場合にはベタがけをして防ぎましょう。
過湿を嫌う一方で乾燥にも弱いため、畑の土壌条件が悪い所ではポットで育苗し、発芽が揃ってから定植する方が安全です。