皇帝ダリアの冬越しはどうしたらよいでしょうか。
皇帝ダリアの冬越しはどうしたらよいでしょうか。
皇帝ダリアは、メキシコから中米の熱帯高地に分布する多年草です。木立ダリアの別名をもち、竹のように節のついたかたい茎が特徴で、栽培環境によっては草丈が5m以上に育つこともあります。京都府立植物園では摘芯により、3m程度に抑えています。寒さにはやや弱く、開花期は11月下旬~12月上旬にかけてですが、霜に当たると地上部は枯れてしまいます。京都でも早霜に当たり、花が十分に楽しめないうちに枯れてしまうこともあります。
冬越しについては、地面が凍りつくような寒地での冬越しは難しく、また開花前に枯れてしまい花を楽しむことはできません。京都程度の寒さであれば、花後に根元から2~3節残して地上部を切り取り、株をわらで覆い腐葉土でマルチングして冬越します。鉢植えならば、同様に地上部を切り取り、凍てつかない屋内に取り込むことで冬越しは可能です。
別の方法で翌年も花を咲かせるには、塊根を掘り上げて保存・分球・植え付けを行います。具体的には、一般的なダリアと同様に、少し湿らせたバーミキュライトなどに埋め込み、5℃以下にならない冷暗所で保存します。そうして翌春に分球し、植え付けをすれば確実です。ポイントは塊根と茎の間にある膨らんだ部分(クラウン:発芽点がある所)を折ったり傷つけたりしないことです。