鉢植えで育てていたローズマリーが下葉から枯れてきました。何が原因でしょうか。
鉢植えで育てていたローズマリーが下葉から枯れてきました。何が原因でしょうか。
下葉が枯れ上がるのは、植物の種類に限らず、何らかの条件で根が弱ったり、不健康な状態の時によく現れる症状です。したがって、根にストレスがかかっている原因を探っていきましょう。
ローズマリーは地中海沿岸地域に自生するシソ科の常緑性低木です。現地では排水性のよい石灰質の丘陵地帯に分布しています。原産地から分かる生育環境としてまず、好天の日が多く、日照条件のよいことが挙げられます。また、原産地は夏の気温は高いものの湿度は低く、乾燥した気候です。さらに、水はけのよいアルカリ性の土壌に生育しています。このような栽培条件が整えば、原産地と同様にすくすくと育ってくれるはずです。これらのことから、できるだけストレスなく、根を健全に育てるポイントや注意点を考えてみましょう。
①水のやりすぎは厳禁:乾燥した地域が原産地ですので、あまり水をやらなくても生育します。毎日水を与えるのではなく、表土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えるのがポイントです。
②暑さと蒸れに注意:湿度が上がらないように、鉢の置き場所は雨がかからない風通しのよい軒下などがよいでしょう。
③半日陰でも大丈夫:日光を好みますが、夏の高温多湿と冬の霜のことを考えると、最初から半日陰で育てても大丈夫です。
④肥料は控えめに:原産地では乾燥地帯に雑草のように生えています。肥料が多いと根を傷めてしまう原因になります。
⑤植え替えは慎重に:根の張りは早いので、鉢植えでは1~2年に1回、植え替えます。ただし、根を傷めると枯れやすいため、鉢から株を抜いても土を落とさずに、一回り大きな鉢に入れて排水のよい土を足してください。植え替え時期は春または秋がよいでしょう。