スイカの育苗中に本葉が縮れます。何が原因でしょうか。
スイカの育苗中に本葉が縮れます。何が原因でしょうか。
スイカの葉が縮れる症状は、鉄分の多い酸性土壌で多湿な場合や、塩分の多い地下水地帯などで発生が知られています。
また、葉が縮れるウイルス症状はモザイク病でも見られ、清潔で新しい育苗用土を使うようにして、用土の使い回しを避ける必要があります。清潔でない用土では病原菌が含まれていたりして、立ち枯れを起こす危険性もあります。
それに、水はけ、水もちと通気性のよいことも重要です。水はけや通気性が悪ければ根腐れを起こしやすく、葉の生育は悪くなります。
スイカは一般に浅根性で好気性とされますが、過湿や乾燥の害を受けやすく、また気温の影響を受けやすい特性があります。高温を好み、発芽適温は25~30℃で、発芽後は地温を23~25℃とします。育苗温度が十分に保たれていなければ、幼苗の生育は十分に進まないでしょう。
また、スイカは連作障害が出やすいので連作を避け、5年以上あけて栽培します。スイカには土壌伝染性の病害が知られ、これを避けるために接ぎ木苗を利用する栽培が一般化してきています。接ぎ木苗でなく、タネから育てる場合は、清潔な育苗用土を使うことがより重要となります。