アスパラガスが急に枯れてきて、枯死してしまいました。何が原因でしょうか。
アスパラガスが急に枯れてきて、枯死してしまいました。何が原因でしょうか。
アスパラガスは定植後10年くらい同じ畑で栽培するため、水はけのよい肥えた土壌が適します。特に、水稲から転換してアスパラガスを栽培している場合には、水はけを改善しないと過湿になり、根が生育障害を受けてしまいます。根に貯蔵養分を蓄え、翌春にたくさんの若茎を出すため、貯蔵根が旺盛に伸長することが重要です。約1mの深さまで根が伸びる深根性野菜であるため、定植前には堆肥を入れてよく耕うんし、貯蔵根が発達する40~60㎝くらいの深さまで膨軟にしておきましょう。
晩秋~冬に茎葉は自然に枯れますが、それ以外の時期に生育が緩慢で茎の先端が枯れたりしおれる場合には、土壌水分が不足しています。しかし急にしおれてくる場合は、茎枯病に罹病している心配があります。茎枯病は露地栽培で発生しやすく、若茎の萌芽期から多発してくるため、この時期の水やりは多くなりすぎないように気をつけましょう。気温が上昇すると共に多湿になり、病原菌の活動が盛んになると発病してくるからです。
前年の冬に向かう時期に、茎枯病などで枯れた茎葉を畑に残さず、必ず焼却処分し、伝染源にならないように努めます。また、雨水や水やりの際に水を介して菌が若茎に侵入するため、ビニール被覆による雨よけ栽培も予防に効果的です。病気の早期発見に努め、病徴を見つけたら早めに薬剤で防除しましょう。敷きわらやマルチを張り、雨によるはね返りを防ぐのも有効です。