レースラベンダーの下葉が茶色く枯れかけています。どうしたらよいでしょうか。
レースラベンダーの下葉が茶色く枯れかけています。どうしたらよいでしょうか。
ラベンダーは、地中海沿岸に自生するシソ科の植物です。木本性ですが、草花として扱われることが多く、花壇の植え込みや鉢植えなどで楽しまれています。その仲間のレースラベンダーは、葉に入った細かい切れ込みがレースのように見えることからその名がつけられました。
特徴としてラベンダー特有の香りは弱く、ハーブとして利用するには不向きですが、葉と花の美しさを観賞する方が多いようです。ほかのラベンダーと同様に高温多湿に弱く、併せて寒さにも弱い性質のため、栽培に当たっては温度や湿度の管理が重要なポイントです。下葉が茶色く枯れてくる原因も、これらに関連すると考えられます。
① 育てる場所が重要:日当たりや風通しがよく、また水はけのよい場所が向いています。さらに高温多湿にならないよう、西日が当たる場所や長雨にさらされる場所は避けましょう。最適な場所に移動して育てることができる、鉢植えがおすすめです。
② 水のやりすぎに注意:過度の湿度は根腐れの原因にもなるため、乾燥ぎみに育てるのがポイントです。鉢土が乾いていたら、朝のうちに水やりをします。鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えてください。冬は、乾いてからさらに数日放置した後に水を与えましょう。
③ 剪定も重要:伸びすぎた茎を短くして外観を整え、増えすぎた茎を減らすなどして風通しをよくするとよいでしょう。時期は3月、5月下旬~7月上旬、9月、12月ごろに行います。同時に枯れた葉も取り除いておきましょう。
④ 植え替えも忘れずに:鉢底から根が出ていたら、根詰まりの状態と考えられます。放っておくと下葉の枯れ上がりを助長するので、一回り大きな鉢に植え替えましょう。気候が穏やかな3~4月、または9~10月ごろがよいでしょう。用土は弱アルカリ性で水はけのよいものを選んでください。