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花に関するQ&A

シクラメンの夏越し方法を教えてください。

シクラメンの夏越し方法を教えてください。

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シクラメンは、サクラソウ科に分類される球根植物で、原産地は地中海沿岸地域です。一般に鉢花として栽培されているものは、原種の一つであるシクラメン・ペルシカムから改良された園芸品種で、単にシクラメンというとこれを指します。名前はギリシャ語のキクロス(らせん・円)に由来し、受粉すると花茎がくるくるとらせん状に巻く姿にちなむといわれています。夏は涼しく乾燥する地中海沿岸地域がふるさとのシクラメン。日本の蒸し暑い夏を乗り切る方法について説明します。

 夏越し方法には、二つの方法があります。葉を枯らして球根だけの状態で夏越しさせる「休眠法」と、葉を残して生育させながら夏越しさせる「非休眠法」です。それぞれについて、ポイントを紹介しましょう。

① 休眠法:花が終わった6月ごろから徐々に水やりの回数を減らしていきます。新しい葉が展開しなくなったら休眠状態に入っているので、水やりを止めて雨のかからない風通しのよい場所に置きましょう。枯れ葉などが残っていれば、球根から取り除きます。

  9月に入り、秋の気配が感じられるころに水やりを少しずつ再開します。新しい葉が出てきたら、徐々に日当たりのよい場所に移動し、液肥などで追肥をして育てます。この方法は、省力的で球根の腐敗を防ぎやすく無難ですが、開花が遅れる傾向にあります。

② 非休眠法:球根がかたく、しっかりした株を選びます。6月ごろに枯れた花と葉を取り除き、元気な葉だけを残します。軒下など涼しくて風通しがよく、雨と直射日光が当たらない場所で管理します。土が乾いたらたっぷりと水を与えますが、葉や球根の中心部に水がかからないように注意してください。

  9月に入り、秋めいてきたころに一回り大きな鉢に植え替えます。徐々に日当たりのよい場所に移動し、液肥などで追肥をして育てます。この方法は、手間が掛かり球根が腐敗するリスクを伴いますが、前年より一回り大きな株になり、開花が早まる利点があります。 月刊誌Q&A 花

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