藤田智直伝!家庭菜園基本のキホン! 露地菜園 ミズナ
藤田智直伝!家庭菜園基本のキホン! 露地菜園 ミズナ
筆者:藤田智
2011/06/01
アブラナ科の野菜のうち、カブ類とハクサイ以外で、漬物やお浸しなどに利用する非結球葉菜をツケナ(漬け菜)と呼びます。ツケナ類は、原産地の地中海沿岸地域ではあまり葉菜として発達せず、むしろ中国に渡ってから栽培化が進み、品種が発展してきました。ミズナ(水菜)もツケナの一種で、分枝性が強く葉先が尖り、葉に深い切れ込みのあるのが特徴です。生育適温は15~25℃と冷涼な気候を好み、秋~冬がミズナの適期になります。高温下の栽培では徒長ぎみになるので、株間に注意します。生長すると4~5kgの大株になり、香りとシャキッとした歯ごたえがあって、漬物や鍋物にピッタリです。別名をキョウナ(京菜)ともいい、文字通り京都で栽培されてきたツケナです。肉の臭みを消す効果があり、鴨、鯨、カキなどと一緒に煮込む「ハリハリ鍋」も有名です。ビタミンA、ビタミンC、カルシウムおよび鉄分を豊富に含む健康野菜で、最近では「ミズナサラダ」の人気が急上昇し、生食のサラダ用に周年で小株どり栽培が行われるようになりました。
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