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花に関するQ&A

数年間咲いていたテッポウユリの球根を別の鉢に植え替えたところ、茎が上がってこなかったので、掘り上げてみると球根が腐っていました。どうしてでしょうか?

数年間咲いていたテッポウユリの球根を別の鉢に植え替えたところ、茎が上がってこなかったので、掘り上げてみると球根が腐っていました。どうしてでしょうか?

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植え替えに際しては完成した良球を選ぶことが大切です。地下にあるユリの球根の充実度を判断するポイントは、長く元気な生育が持続したのち、自然に葉が黄化した時です。茎葉が早期に枯れてしまった株の球根は未成熟で、その球根は植え付け時に傷つきやすく、一部が傷つくと球根全体が腐敗します。さらに腐敗が進むと、あたかも溶けたような状態にもなります。

 テッポウユリは、地植えの場合、数年間は同じ場所に植えたままにしておいても、毎年花を咲かせることができます。また、地植えから鉢に植え替えることも容易です。鉢植えでも2年くらい同じ鉢で作り続けることも可能ですが、一般的には毎年新しい用土で植え替えを行います。

 植え替え作業は決して難しいものではありませんが、ユリにおいては、ほかの球根と異なる点があります。

 ユリは鱗状鱗茎と呼ばれる、鱗片がたくさん重なり合うタイプの球根です。そのうえ外皮がないのも特徴で、外気の中に長く放置すると水分を失い衰弱してしまいます。生育期には上根と下根の2種類の根があり、上根は地面下の茎から生じ、養水分を吸収する働きをし、球根が肥大して完成すると、地上の茎葉とともに枯れます。下根は球根の底部から生じ、株全体を支える役目をし、多年性である球根とともに生き続けます。球根を掘り上げる時や植え付ける際は、下根はなるべく切らないよう注意して大切に扱います。

 ユリは花が終わった後、光合成による養分の蓄積が行われます。花が終わるとともに関心が薄れがちですが、健全な葉を一日でも長く保つことが重要です。充実した球根を育てることができれば、植え替え時に失敗することはありません。

 また、ユリの球根は乾燥するとよくないので、掘り上げたらできるだけ早く植えた方がよいでしょう。鉢植えでは、上根が十分に張れるように大きめの深鉢を用いましょう。 月刊誌Q&A 花

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