花に関するQ&A
ガーベラの花が扇のように広がったり、二つの花がくっついて開花したりすることがあったのですが、これは病気の株なのでしょうか?
ガーベラの花が扇のように広がったり、二つの花がくっついて開花したりすることがあったのですが、これは病気の株なのでしょうか?
ご質問の異状な花をつけるガーベラは、花柄や花が異状でも、葉は正常で株の生育が普通であれば病気ではありません。これは、帯化と呼ばれる、茎が扁平な形に変化する現象です。ガーベラでは頭状花序が二つ癒合したような形態で現れるものが多く、中には花柄が2㎝以上の平たいベルト状で、頭状花序も著しく横広がりの奇形を呈するものもあります。いずれも偶発的に発生するものであって、後から続いて咲いてくる花は正常であるのが普通です。
帯化現象は、種や品種によって発生しやすいものがあり、ガーベラでは巨大輪系の品種に時折見られます。また、ヤマユリが一茎に数十輪もつける多輪咲きも帯化現象によるものです。
白花エニシダから変化したといわれるセッカエニシダは、枝の上部が帯化して、幅3~4㎝にもなります。そして、多数の縦溝と奇妙な形が人目をひき、生け花の材料として珍重されています。よく似たものにセッカヤナギがあり、これらの樹木は挿し木で、帯化の形質が維持されます。なお、生け花の世界では帯化を石化と呼んでいます