プリムラの花色が日を追うごとに薄くなってきているのですが、何が原因なのでしょうか?
プリムラの花色が日を追うごとに薄くなってきているのですが、何が原因なのでしょうか?
プリムラ属は極めて多くの種類があります。今回は、最も広く普及し、花壇や鉢植えで人気のある、プリムラ・ポリアンサを対象として回答いたします。
ポリアンサにも多くの系統や品種があり、花色や輪の大小、花形など、バラエティーは実に豊富です。しかし、いずれにも共通する点は、株ごとにたくさんの花をつける多花性であることと、次々と継続的に開花する性質です。
花色が日を追って薄くなるのは、まず品種が持つ個別の性質と考えられます。花が個々に順次退色していく場合は、早くに咲いた花が日数が経ったために色があせるという現象で、薄紅系や中間色の花にその傾向がよく見られます。一株に群れ咲く花の色を均一に保つには、盛りの過ぎた花を早めに摘み取り、後に続く蕾の発育を促すことです。
また、一株すべての花色が薄くなる場合は、日光不足が原因で、冬季の室内での栽培時に生じます。ポリアンサは非常に日光を好むので、室内で栽培する場合は、できるだけ日光の差し込む窓辺に置きます。寒さには比較的強く、5~15℃でよく育ち、むしろ暖房の利いた室内の高温下では花持ちは悪くなります。冬日(※最低気温が0℃以下の日)でも晴天の時は戸外に出して、直射日光に当てることが大切です。開花時にひどくしおれることがあると、咲いている花がすべてだめになり、その後に株が回復しても花数は少なく、花色も悪くなるので、水切れさせないように注意します。水やりは、土の表面が乾き始めたら、たっぷりと与えます。
施肥については、チッソ肥料にかたよることのないように、N・P・Kの3要素を含む肥料(ハイポネックス1000倍希釈液など)を、10日に一度くらいの間隔で施します。