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花に関するQ&A

長年育てているツツジを短く切り詰めたら、花がつかなくなってしまいました。どのように剪定すればよかったのでしょうか?

長年育てているツツジを短く切り詰めたら、花がつかなくなってしまいました。どのように剪定すればよかったのでしょうか?

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ツツジを切り詰めた後、花がつかないのは、若返り現象が起こってしまったためです。短く切り詰めた場合は、花後に行う通常の剪定とは異なり、発生する新芽が花芽をつけずに枝葉の生長を優先します。ですから、その後2~3年は花が見られないことになります。これが若返り現象です。この性質を利用した強剪定は、株を更新して仕立て直したい時の手法として有効です。

 ツツジの仲間は極めて多く、常緑性や落葉性、樹形や大きさなど、種類により違いがありますが、各種に共通するのは枝の頂部に花をつけることで、その年に伸びた枝の先端に、夏から秋にかけて花芽分化をします。したがって夏以降に枝先を切ると花芽をなくすことになり、翌年は花を見ることができません。

 毎年ツツジの花を咲かせるためには、剪定の時期を逸することのないよう注意し、花が終わった直後に行うのが原則です。

 一般的な整枝や手入れについて、庭植え用としてよく知られたヒラドツツジを例として取り上げます。このツツジは常緑性で日当たりを好み、大株に育つタイプで、4月下旬に開花し、花が終わったころから新芽が伸び始め、5月下旬には伸びが止まります。その後も太陽の光を十分に受けることで光合成物質が多くつくられ、それを養分に新梢は充実し、7~8月にかけて頂部に花芽を生成します。病害虫の発生などもなく順調に生長が進めば、冬を迎えるころには一見して分かる明瞭な花芽に生長します。

 枝葉が込み合った部分は間引き剪定して、通風と採光を確保するとともに、所どころ急速に伸長する徒長枝は、その発生基部から切り除きます。

 毎年この繰り返しで樹形の整った生育が続きますが、年とともに大きくなり場所を取るようになります。株の大きさを制限したい時は、花後直ちに全体を浅く刈り込みます。その後に発生した新芽は、8月ごろに花芽分化をします。

 短く切り詰める強剪定は、翌年の開花が期待できませんので、株の更新が目的の場合を除き、行いません。 月刊誌Q&A 花

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